帰化許可申請~帰化への熱い思いを手書きで書こう!「動機書」の書き方~

目次

「動機書」とは?

帰化許可申請において重要な書類の一つが 「動機書」 です。動機書は、申請者がなぜ日本国籍を取得したいのかを説明する文書です。この記事では、動機書の書き方 とポイントを詳しく解説していきます。

以下が動機書のフォーマットです。東京法務局のサイトからダウンロードすることができます。

大変シンプルなフォーマットですね。ここに作文をしていく感じです。作文をする前に、最も重要なポイントは、「必ず手書きで書く」ということです。

他の「申請書」や「履歴書」などの作成書類は、パソコン書きでもかまいませんが、この動機書だけは、日付、署名を含めて、全て手書きで書かなければなりません。

動機書の最も重要なポイント

動機書は、申請者本人が 必ず自筆で 書く必要があります。パソコンで作成することは認められていませんので、丁寧な文字で書くことを心がけましょう。なお、15歳未満の申請者は動機書の提出が不要とされています。

動機書に盛り込むべき内容

ここからは、もう少し詳しい動機書の書き方を見ていきましょう。例文も載せておきますので、参考にしていただければと思います。

動機書には、以下のような項目を含めることが推奨されています。

1.日本に入国するに至った経緯および動機

  • いつ、どのような理由で日本へ来たのか
  • 入国後の生活を通じて帰化を考えるようになった背景

例えば、以下のような例が考えられます。

子供のころに親と渡日した場合の例

私は、中国の○○で生まれ、6歳の時に父親の転勤のため、両親と兄弟と一緒に渡日しました。平成○○年に、○○大学○○学部を卒業後、株式会社○○に入社し現在に至ります。

留学で日本に来た場合の例

私は、ネパールの○○で生まれ、本国の高校を卒業後、日本語学校に留学しました。その後、○○大学○○学部で○○を勉強し、学士号を取得しました。卒業後に○○株式会社に入社し、現在に至ります。

結婚して主婦をしている場合の例

私は、平成○○年○月〇日に、ベトナムの○○で生まれました。ベトナムの○○大学で、留学中であった日本人の○○○と知り合い、平成○○年○月〇日に結婚して来日しました。

その後、平成○○年○月〇日に長女「○○」を授かりました。○○は夫と同じ日本国籍で、夫の戸籍に入っています。

2.日本での生活についての感想

  • 日本の文化や習慣への適応
  • 生活を通じて感じた日本の魅力や困難
会社勤めの場合の例

私が勤める会社は○○を主としており、私は経理に携わっております。会社では難しい仕事も任され、上司や同僚にも認められ、毎日やりがいをもって楽しく働いております。

子育て環境に魅力を感じている場合の例

〇年○月に日本人女性と結婚し、子供も3人授かりました。日本は安全で教育面も充実しており、素晴らしい環境で子育てができていることに感謝しています。

日本人を好きになったきっかけの例

来日したばかりの頃は、慣れない生活に戸惑い、ホームシックになることもありました。しかし、周りの日本の方々に親切にしてもらったおかげで、日本に対する気持ちが変わり、次第に好きになりました。

3.善良な市民であることの表明

  • 前科がないことの表明
  • 納税義務を果たしていることの表明
  • 軽微な交通違反がある場合は、その反省と繰り返さない事の意思表示
前科がなく、納税義務を果たしている場合の例

私は前科もなく、今まで納税義務を怠ったことは一度もありません。

過去に交通違反があった場合の例

過去に交通違反を犯したことを深く反省し、二度と繰り返さないよう努力して参ります。

4.本国に対する思い

  • 出身国への感謝や今後の関係
  • 帰化することによって変わる立場や役割
出身国への気持ち表明する場合の例

私は母国に親戚や友人もおり、私を育ててくれた母国に感謝しておりますが、日本での生活を通じて、この素晴らしい日本で生きていきたいという強い思いを抱くようになりました。

本国に帰る気持ちが無い事を表明する場合の例

現在私の生活の基盤は日本にあり、今後本国に帰る気持ちは全くありません。

5.帰化後に予定している社会貢献

  • 帰化が許可された後、日本社会にどのように貢献したいか
  • 今後どのような生活を築いていくのか
仕事と家族がある場合の例

帰化後は、これまで以上に仕事に励み、支えてくださっている職場の方々や家族のために尽力し、日本人として社会に貢献できるよう、日々努力を重ねていきたいと考えています。

日本国籍の家族がある場合の例

これからもこの素晴らしい日本で、日本国籍の夫や子供とともに暮らしながら、豊かな人生を歩んでいきたいと願っております。

6.最後の言葉

  • 帰化許可への思い
  • 帰化許可のお願い
帰化許可への思いの例

○○○のため、日本に帰化したいと心から望んでいます。

帰化許可のお願いの例

どうか帰化申請の許可を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

書き方のポイント

動機書を書く際には、以下の点に注意することで、より説得力のある書類に仕上げることができます。

具体的なエピソードを交える

ありきたりな言葉だけでなく、自分自身の経験を具体的に伝えることで、帰化を希望する理由がより伝わりやすくなります。自然な気持ちを込めて書くことが大切ですね。

誠実な言葉で書く

無理に飾った表現ではなく、ありのままの気持ちを素直に伝えることが大切です。誠実な言葉で書くことで、自然と伝わるものがあると思います。

将来の展望を明確にする

帰化後にどのように社会に貢献できるかを伝えることで、申請の信頼性をより高めることができます。

例文

こちらは、以上のポイントを押さえて、AIが書いた「帰化の動機書」です。帰化の動機は一人一人違います。以下の文章は参考程度にとどめ、自分のことを自分の言葉でしっかり伝えましょう!

まとめ

帰化許可申請の動機書は、単なる書類ではなく、申請者が日本でどのような人生を歩みたいかを伝える大切なものです。自筆で丁寧に書き、誠実な言葉で自分の思いを表現しましょう。

帰化申請に向けて動機書を準備する際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。しっかりと準備をして、スムーズな申請を目指しましょう!

もし、帰化申請を考えているが、自分で申請する時間がない、最後まで申請できるか自信がない、申請の準備をしているが途中でほったらかしになっている、という方がおられましたら、どうぞ行政書士長尾真由子事務所にご連絡ください。

女性行政書士が親身になってお話を伺います。電話、メールでの相談料は無料です。

行政書士長尾真由子事務所
対応可能地域

大阪府 箕面市、池田市、豊中市、茨木市、吹田市、大阪市

兵庫県 川西市、尼崎市、宝塚市、西宮市

いずれも公共交通機関が利用できる地域を想定していますが、地域についてはご相談に応じます。

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この記事を書いた人

大阪府箕面市の行政書士です。
・趣味:美術鑑賞、散歩
・スポーツ:卓球、テニス
・座右の銘:失敗は成功のもと
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